気象庁の発表によると、9日午前6時5分頃、茨城県南部を震源としたマグニチュード(M)4.7、深さ50㎞、最大震度4の地震が発生しました。この地震の発生当時、首都圏在住者のスマホで「
緊急地震速報」が鳴り響いたため、飛び起きた人も多かったのではないでしょうか。SNSには「
地震の方が先に来て、速報の方が後から鳴った」という報告が多かったようです。今回の地震ですが、発生前に、その前兆現象がSNSで報告。それが『
鈴落下装置』の鈴落下です。
地震の「
前兆」と思われる現象が起こる「
宏観異常現象(こうかん)」という、大きな地震の前触れとして発生、知覚されると言われている。生物的、地質的、物理的異常現象とされるものが、今回の地震前にも報告されていたのです。それが「
磁石の磁力低下」です。
【地震予知・江戸時代にあった「地震予知機」】
時の記念日」だった2016年6月10日に、和時計の仕組みを応用した江戸時代の「地震予知機」が、滋賀県の近江神宮で展示された。これは、「
安政江戸地震」と呼ばれる1855年10月2日(現在の11月11日)発生の江戸直下を震源とするM7クラスの巨大地震が発生する2時間前、浅草のメガネ屋さんに置いてある磁石に付いていた釘などが落ちたエピソードが、当時の地震ルポルタージュ『
安政見聞誌』(あんせいけんもんし)という書物に書かれていたことから、日本で広く知られるようになった前兆現象です。「
大地震発生の直前に磁力が低下する」という前兆を利用したものが、『
鈴落下装置』です。同じ原理の「地震計」なる装置は江戸時代にはすでに作られていたとされています。(参照:「港区立港郷土資料館へ行ってみよう 第11号(2014年3月発行)」(注:PDFが開きます)
【3.11の時にもあった直前の「前兆」】
前兆は「磁石の磁力低下」だけではありません。例えば、1933年の「西埼玉地震」直前の浅間山噴火、今年の6月26日に関東の空で目撃されたことで話題となった「
環水平アーク」と呼ばれる虹のような大気光学現象、井戸水の水位の低下(あるいは上昇)、地鳴りなども報告されています。実は、あの東日本大震災の直前に、数々の直前現象が報告されていました。
【今後注意すべき「前兆」は?】
首都圏の朝を揺らせた震度4の地震ですが、最近は南関東を中心に地震の発生が相次いでいます。今後も首都圏直下型地震や房総半島沖、伊豆諸島沖の地震発生に注意する必要がありそうです。前述の『
鈴落下装置』や、気象の異常現象、動植物の異常行動などを普段から観察し、地震の「前兆」を見極めることが大切なのかもしれません。また、避難経路の確認、防災グッズの準備、そして地震メルマガなどで事前に情報を得ておくことは、来るべき巨大地震への備えになります。今一度、改めて身の回りの「防災準備」をチェックしてみることをオススメ致します。
〈まぐまぐ編集部〉より一部引用
◇ ◇
※100均グッズで材料が集まり、誰でも作れる。『
磁石落下装置』は下記にありますので参考にしてください。夏休みの「親子」工作にいかがですか、
◇ ◇
すず落下装置 の 作り方 ~携帯仕様~ 『
磁石落下装置』の作り方
https://twitter.com/i/events/966206202253332482
早朝に鳴り響く「緊急地震速報」。投稿されていた地震の「予兆」
https://www.mag2.com/p/news/457988