米国、「ファーウェイ制裁強化」 

『一期一会』

2020年05月20日 07:18

《外国製半導体も輸出禁止》



【ワシントン、北京共同】
 米商務省は15日、中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を強化すると発表した。外国で製造した半導体でも米国製の製造装置を使っていればファーウェイに輸出できなくなる。半導体メーカーの製品輸出が難しくなり、ファーウェイの経営には大きな打撃となる。対中圧力を強めるトランプ米政権に中国の反発は必至だ。
 米国技術を使って外国で製造した半導体をファーウェイに輸出する場合に同省の許可を求める規則に見直す。申請は原則却下するため輸出は事実上難しい。
 
 中国共産党系メディアの環球時報は15日夜「中国は米企業を名指しして対抗措置をちらつかせた。中国政府関係者の話として、もし米国がファーウェイを一段の危機に陥らせたら「特定の米企業をリストに入れ、アップルなどへの規制やボーイング社製航空機の購入を停止するだろう」とした。
〈共同通信〉記事より一部引用

★★モーガン英デジタル担当相は「われわれは世界最高レベルの通信網をできるだけ早く構築しなければならないが、安全保障を犠牲にはできない。これは英国固有の理由による固有の解決策だ」と説明。ファーウェイを完全に排除すると5G整備が停滞するとの懸念を示唆した。

※通信業界では、NTTが主導する形で2025年に5.5G、30年に6Gの採用が始まる予定になっており、日本の通信および半導体メーカー復活に向けての希望となっている。そして、これはインテルやマイクロソフトなど米企業との協力と連携によるものであり、日米両政府が支援するプロジェクトだ。必然的に、この枠組みからファーウェイをはじめとする中国企業が外されることは必至である。
 アメリカの一連の対応は、まるで詰将棋を見ているようだ。




中国ファーウェイを潰す米国の緻密な計算…半導体の供給停止で5Gスマホ開発が不可能に
https://biz-journal.jp/2020/05/post_157796.html

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